2水力発電所の売電で丸紅新電力と電力受給契約を締結
長野県企業局は12月7日、新規水力発電所2カ所(高遠発電所:最大出力180kW、奥裾花第2発電所:同980kW)の売電に関する電力受給契約を、丸紅新電力株式会社※ と締結したと発表した。
※ 丸紅新電力株式会社
平成28年4月に丸紅株式会社の電力部門を引き継ぎ、丸紅の100%子会社。自然エネルギーの販売に強みのある「みんな電力株式会社」(東京都世田谷区)を通して、需要家に販売する。
高遠発電所は、高遠ダムの維持放流水を利用する水力発電所として、また奥裾花第2発電所は、既設の奥裾花発電所では利用しきれずに奥裾花ダムから放流していた水を利用する水力発電所として、これまで建設を進めてきていて、ともに平成29年4月1日からの運転開始を予定している。
売電資金は地元への見学ツアーや県産品プレゼントに活用
これまで、両新規発電所の電力売電候補者について、公募型プロポーザル方式により募集を行い、企画提案書の提出のあった3者からの提案内容を企画提案審査委員会にて審査をした結果、売電候補者を丸紅新電力に決定、12月7日付で契約を締結したという。
契約によると、この売電期間は平成29年4月1日から平成32年3月31日までの3年間で、売電単価は、各発電所とも国が定めるFIT単価に0.5円/kWhを上乗せしたものとなり、高遠発電所が34.5円/kWh、奥裾花第2発電所が29.5円/kWhとなっている。
また、この電力販売により県は、信州発自然エネルギーとして発電所と地域の特徴を含めアピールし、需要家から応援資金を収集、この資金を地元への見学ツアーや県産品プレゼントに活用するとしている。

長野県企業局 プレスリリース
https://www.pref.nagano.lg.jp/kigyo/happyou/