東部総合職業技術校の駐車場を活用
神奈川県は、県有施設の駐車場に屋根一体型太陽光発電設備を設置して発電事業を行う事業者を公募していたが、このほど発電事業者を決定したことを発表した。
決定した事業者は株式会社スマートエナジー。太陽光発電の設置場所は、横浜市鶴見区にある東部総合職業技術校で、設備容量は49.5キロワットとなっている。
屋根を無償で貸与
この「かながわソーラーパーキング事業」は、カーポート(屋根と支柱のみで構成される簡易な自動車用車庫)の屋根の上に太陽光パネルを設置し、または屋根に代えて太陽光パネルを設置し、屋根の下部空間を駐車場として利用できるようにしながら実施する発電事業。
平面駐車場に屋根を設置することで、駐車場の利便性が向上するとともに、太陽光発電の普及拡大につながることが期待される。
神奈川県は、事業計画が採択された発電事業者に対して、固定価格買取制度の買取期間を通じて発電事業を実施できるように、対象県有施設駐車場の一部の土地を、最長25年間、無償で使用許可する。
これに対し発電事業者は、太陽光発電設備を設置し、設置後の管理を行う。そして、発電した電力は、固定価格買取制度を活用し、全量を一般送配電事業者または小売電気事業者に売却する。この際、原則として、神奈川県内の再生可能エネルギー電力の地産地消に取り組む小売電気事業者と連携し、地産の電力供給の拡大に寄与することが求められている。
また、県有施設を利用した事業であり、その利用状況を明らかにする必要があることから、原則として年に4回、発電量を報告すること、発電事業期間の終了後は、速やかに太陽光発電設備を撤去し、土地を原状に復して使用部分を返還することが義務づけられている。
(画像は神奈川県より)

神奈川県
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p1093999.html