風力発電の運用・保守についての相談に回答
損害保険ジャパン日本興亜株式会社(以下、損保ジャパン日本興亜)と、SOMPOリスケアマネジメント株式会社(以下、SOMPOリスケア)は6日、損保ジャパン日本興亜の火災保険に加入している風力発電事業者に対して、運転やメンテナンス中の各種トラブルの際に解決策を提供する新サービス「風力発電事業者向けセカンドオピニオンサービス」を11月から開始したことを発表した。
これは、風力発電事業者からの運用・保守に関する相談事項について、SOMPOリスケアが風力メンテナンスサービス会社他経験豊富なエンジニアや有識者に見解を求め、意見を総合的にとりまとめて回答を行うもの。このサービスは年1回まで無料で提供し、2回目以降は有料となる。
不具合対処のコストを削減
風力発電事業者は、運転・メンテナンス中に不具合が発生すると、メーカーマニュアルに従い修繕を試み、対処に迷った際や不具合がなかなか解消しない場合は、風車メーカーやメンテナンス会社へ都度照会し、対処方法の情報を得ている(ファーストオピニオン)。
しかし、ファーストオピニオンを得るのに時間がかかってしまうケースや、回答が得られても風力発電事業者にとってコスト高となるため、ファーストオピニオンの実施を躊躇するケースも存在していた。
また、不具合対処の遅れなど判断の誤りが、事故・故障箇所の物的損害の拡大やダウンタイム(操業停止)の長期化など、大きな損害につながるケースも多く、風力発電事業者にとって懸案事項となっていた。
そこで、SOMPOホールディングス株式会社のグループ会社でリスク・マネジメントのソリューション・サービスを提供するSOMPOリスケアと、損保ジャパン日本興亜が、風力発電事業の安定に寄与するサービスとして、このサービスを開始したものである。
今後は、風力発電事業が陸上に加えて洋上にも展開が進んでいることを踏まえ、同社とSOMPOリスケアは、さらに進化させた保険商品や各種サービスを提供していく予定である。そして、風力発電事業者の経営安定化を支援し、再生可能エネルギーの普及を後押ししていく意向を示している。
(画像は損保ジャパン日本興亜 ホームページより)

損害保険ジャパン日本興亜株式会社
http://www.sjnk.co.jp/SOMPOリスケアマネジメント株式会社
http://www.sjnk-rm.co.jp/