府中事業所に「水素エネルギー利活用センター」を建設
東芝株式会社は11月28日、府中事業所で「水素エネルギー利活用センター」の建設を開始し、2017年4月予定で運転を開始すると発表した。
同センターは、再生可能エネルギー由来の水素を燃料電池車に供給する地産地消型水素供給システム「H2One事業所モデル」として設計されており、営業活動に活用して、同モデルの工場や物流拠点、および空港等への納入を目指すという。
同センターはまた、事業所内の太陽光発電と新たに設置する太陽光発電により水素を製造後、圧縮・蓄圧して事業所内で運用する燃料電池フォークリフトに充填する施設となる。
新たに車両用の「水素需要予測アルゴリズム」を搭載
府中事業所に導入する燃料電池フォークリフトは、再生可能エネルギー由来の水素を燃料にしていて、稼働時にCO2を排出せず、環境負荷の低減に貢献するほか、バッテリー式フォークリフトよりも燃料充填時間が短く、高い運用効率を実現できるという。
「H2One」は、同社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS」により、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムとなり、「H2One事業所モデル」では、「H2EMS」に新たに車両用の「水素需要予測アルゴリズム」を搭載した。
このアルゴリズムは、燃料電池車側の水素需要を予測することで水素の製造・圧縮量を最適に管理し、車両の水素充填ニーズに対応するほか、事業所全体の水素貯蔵量を低減するなど省スペース化にも貢献するとのこと。
(画像はプレスリリースより)

東芝株式会社 プレスリリース
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