バイオマス度98%のチルド用液体紙容器を新発売
日本製紙株式会社は11月29日、材料のほぼすべてに植物由来の再生可能なバイオマス素材を使用したチルド用液体紙容器「NP-PAK Bio(エヌピーパック バイオ)」を発売すると発表した。
紙容器の表裏ラミネートには通常、化石燃料由来の樹脂が使われているが、「NP-PAK Bio」は、表裏ラミネートに植物由来の樹脂を用いることで、従来の紙容器の機能を損なわずに、容器全体のバイオマス度※1 を約98%にした環境にやさしいチルド用液体紙容器となる。
※1 バイオマス度
製品の乾燥重量に対する使用した生物由来原料の乾燥重量が占める割合。
発生CO2量は化石燃料由来樹脂比較で60%削減
また、「NP-PAK Bio」に使用している植物由来樹脂のライフサイクルで発生するCO2量は、化石燃料由来樹脂比較で60%削減し、地球環境負荷の低減に貢献するという。
この容器開発で同社は、バイオマスマーク※2 を新たに取得していて、バイオマス度90%のマークを容器に表示できるという。また、既に取得している森林認証マークの付与も可能で、環境と社会に配慮した製品として提供していくとしている。
※2 バイオマスマーク
一般社団法人 日本有機資源協会が認定するマーク。生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質、関連法規、基準、規格等に合致している環境商品の目印となる。ミニ容器は現在申請中とのこと。
(画像はプレスリリースより)

日本製紙株式会社 プレスリリース
http://www.nipponpapergroup.com/news/year/2016/