約2年の建設工事が終了し12月1日より営業運転開始
日本最大手の卸電気事業者となる電源開発株式会社(Jパワー)は、2014年10月より同社が建設を推進していた「このき谷発電所」が完成し、2016年12月1日より営業運転を開始したと発表した。
有効落差7.4mを利用し最大199kWの発電を見込む
同発電所は、福井県の嶺北地方を流れる九頭竜川上流に位置し、大野市にある九頭竜ダム貯水池と、此ノ木谷(このきだに)注水口までの遊休落差を利用した発電を目的に建設されている。
最大出力199kWの発電を期待される発電設備は、湖に流れ込む注水口付近に堰を設け、そこからの有効落差7.4mを利用した水車発電機を設置している。最大使用水量は3.22m3/Sが見込まれており、その水を利用し流れ込み式と呼ばれる発電方式にて発電される。
最大出力合計が8,571,269kWとなるJパワー所有の発電所
Jパワーでは既に60ヶ所の水力発電所を保有しており、今回の発電所の稼働により61ヶ所となり、最大出力の合計では8,571,269kWとなった。
同社は今後、再生可能エネルギーとしての水力資源を活用し、CO2フリーとなる中小水力発電所の開発を積極的に進めていくとしている。
(画像はプレスリリースより)

電源開発株式会社 ニュースリリース
http://www.jpower.co.jp/電源開発株式会社
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