大容量バッテリーを搭載し航続距離は500km
英国の高級自動車メーカー、ジャガー・ランドローバーは11月15日、同社としては初となる電気自動車「I-PACE」を発表した。
I-PACEはスポーツカーの外観とパフォーマンスを実現しつつ、SUVのスペースを備えた電気自動車で、0-60mphは約4秒、急速充電可能な90kWhと大容量なリチウムイオン・バッテリーパックを搭載。2つの電気モーターを搭載し700Nmのトルクと400PSのパワーを発揮するAWD(全輪駆動)モデルで、航続距離はNEDC(New European Driving Cycle)複合サイクルで500kmを実現した。
バッテリー容量は日産リーフの3倍、航続距離は性能試験が日産リーフとは異なっているが約1.79倍となっている。
次世代エコカーの主役は?
欧州勢はフォルクスワーゲンを始め、次世代エコカーに電気自動車を見据えているように感じられるが、一部の報道では現在のエネルギー構成のまま電気自動車の普及が進めば、化石燃料由来の二酸化炭素排出量が増えるとの報告もあり、欧州が進める再生可能エネルギーを利用したエネルギー構成の転換がどこまで進むかが大事になってくる。
一方でトヨタやホンダが進める燃料電池車は、燃料となる水素の生成に電気を使っていては、電気を直接利用する電気自動車と比べ、動力となるエネルギーの生産効率は低いと思われる。
しかし、水素精製技術は石油、天然ガス、褐炭、太陽光など、様々な技術が研究中であり、化石燃料に代わるエネルギー源として、社会全体に普及が進めば、安定したクリーンエネルギーとして大きな可能性を秘めている。
次世代のエコカーの主役が電気自動車なのか燃料電池車なのか、その動向に注目していきたい。

ジャガー・ランドローバー
https://pr.jlrj.jp/press/show/2834/jaguar