バイオコークスに関する取り組みに近畿大学が技術協力
近畿大学は11月21日、北海道札幌市及び留萌市と連携し、バイオマスリサイクル推進とバイオマスコークス活用に関して、3者による地域連携事業に取り組むと発表した。
札幌市では、家庭の剪定枝や河川の刈草などを原料としたバイオマスコークスの製造や有効活用に関する調査・研究を行っているほか、留萌市では、バイオコークスの原料となる高付加価値作物の栽培に関して、寒冷地域においても通年で栽培するための試験を行っている。
近畿大学は、両市の取り組みに対して技術協力を行い、農業分野における資源循環モデルと地域における連携モデル構築について検証を行う。
3者連携による事業開始にあたり、札幌市と留萌市のバイオコークスを燃焼する留萌市の実験施設、「留萌市幌糠農業・農村支援センター内実験ハウス」において、11月28日に事業開始式として「ボイラー火入れ式」が行われる予定だ。
代替燃料として注目を集める「バイオコークス」
「バイオコークス」とは、近畿大学が2005年に開発した次世代型バイオ固形燃料で、草木類をはじめとしたほぼ全てのバイオマスから製造可能だ。
バイオコークスは、植物に由来するほぼ全ての廃棄物が原料になること、また、CO2排出量の削減につながることから、石炭コークスや家庭用燃料の代替燃料として注目を集めている。
(画像はプレスリリースより)

近畿大学(プレスリリース)
http://www.news2u.net/releases/150313