今年3月には、実用化モデル試作車両を導入済み
関西国際空港と大阪国際空港を運営する関西エアポート株式会社は11月11日、トヨタL&Fカンパニーの燃料電池フォークリフト(以下、FCFL)の市販車両を、関西国際空港の国際貨物地区に導入すると発表した。
同社は、CO2排出量削減のため、FCFLの実用化と水素インフラ整備の開発と実証に関する事業を2015年2月から開始している。今年3月には実用化モデル試作車両を2台追加したが、市販のFCFL導入は今回が初となる。
CO2排出量削減のほか、作業効率向上も期待
同社が導入するFCFLは、水素搭載量1.2kg、稼働時間は8時間。ボディーカラーはミントブルーで11月16日の納車を予定している。
空港倉庫にFCFLを導入することにより、CO2排出量の削減が期待されるほか、充電や電池交換が不要で、しかも水素燃料充填時間は約3分であることから、作業効率の向上が期待される。
さらに、同社は2017年をめどに液化水素貯蔵による大規模水素充填設備を整備する計画だ。
同社は今後、同空港内で使用する旅客用バスや産業用車両についても、水素エネルギーを燃料とした車両に順次転換し、水素エネルギーの普及に貢献していきたいとしている。

関西エアポート株式会社(プレスリリース)
http://www.kansai-airports.co.jp/