環境保全とエネルギーの地産地消を目指す
経済産業省は、かねてより実施してきた、地方自治体の「次世代エネルギーパーク計画」において、平成28年度分として、和歌山県有田川町の「ありだがわ次世代エネルギーパーク計画」を認定したことを発表した。
有田川町では、旧吉備町時代の平成12年に、近畿の自治体で初めて風力発電設備を導入し、その後も、小水力発電所の建設や、町有施設への太陽光発電設備の導入も積極的に実施している。また、民間企業による再生可能エネルギー導入事業の誘致・受け入れも行っており、有田川ウインドファームをはじめとする大規模な風力発電設備や太陽光発電設備が建設されてきた。
さらに、施策の1つとして「地域資源によるまちの活性化」を掲げ、推進する主たる事業として、環境保全とエネルギーの地産地消を促進する「自然エネルギーの活用」を挙げている。
そこで、今回の計画では、町民は元より多くの人々が、再エネを身近に体験・体感する機会を増やし、より一層の導入促進や啓蒙啓発を図るとともに、再エネ先進都市を目指す有田川町を、広く PR していくことを目的としている。
パンフレットを作成し教育にも貢献
具体的な施策としては、「ありだがわ次世代エネルギーパーク」の紹介を、町役場環境衛生課のホームページに掲載し、計画の概要や施設の所在地、およびアクセスを明示するとともに、パンフレットのPDF版もダウンロードできるようにする。このパンフレットは、役場の各庁舎および本計画関連施設や、設置可能な町内主要施設にも配置する。
そして、学校機関へのパンフレットの提供や施設への見学をはじめ、子どもたちが再エネを活用する設備やその仕組みについて学ぶことができる機会を学校の要請に応じて提供することも計画している。

経済産業省 資源エネルギー庁 プレスリリース
http://www.enecho.meti.go.jp/