中国チェンウェイ発電所向け水力発電設備を受注
東芝株式会社は11月4日 中国杭州にある同社グループ会社で水力発電設備の製造・販売・保守サービスを行う東芝水電設備有限公司が、中国国営企業である四川岷江港航電開発有限責任公司(四川港航)から55.6MWのバルブ式水車と水車発電設備5セットを受注したと発表した。
東芝は、四川港航が岷江流域の中で落差が低い地点に建設予定のチェンウェイ発電所向けに水力発電設備を納入することとなり、四川港航は、四川省楽山市にある河川を利用したインフラ設備の運営や管理などを手掛ける企業とのこと。
高い技術力・機器信頼性と中国国内での納入実績が評価
なお、この納入開始は2017年2月を予定し、今回受注のバルブ式水車は、低落差の流れでも効率的に発電できる設備とのこと。
東芝水電は2005年に設立され、設立以来87台の水車・ポンプ水車と101台の発電機・発電電動機を納入している。そして今回の受注は、東芝水電の高い技術力・機器信頼性と中国国内での納入実績が評価されたことによるとしている。
中国では、都市化や経済発展を背景とした電力需要への対応や、環境に配慮した再生可能エネルギーへのニーズが高まっている。水力発電は、ベースロード電源の一つに位置付けられていて、発電容量を2015年の319GWから2020年までに380GWに増やす計画とのこと。

東芝株式会社 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_11/