「籾殻」有効活用と地域振興などで共同研究協定締結
株式会社IHI環境エンジニアリング(IKE)、滝川市、ラサ工業株式会社の3者は10月31日、北海道滝川市周辺地域で発生する利用度が低い農業残渣である「籾殻」の有効活用を図り、地域の振興・発展に寄与することを目的として、平成28年10月28日に共同研究協定を締結したと発表した。
籾殻は現在、暗渠資材、堆肥化のほか、畜舎の敷料といった農業資材としての利用に留まっているが、燃焼させると木質バイオマスと同等の熱量を発生することから、地域で身近に存在するエネルギー資源として期待されている。
共同開発の小規模分散型熱利用システムを籾殻へ適用
その一方で、木質バイオマス燃料と比較すると籾殻は灰分割合が高く、燃焼させると多くの燃焼残渣が排出されることから、この燃焼残渣の活用も籾殻利用を進める上では課題となっている。
この事業では、IKEとラサ工業が共同開発した小規模分散型熱利用システム(KoCona-Series)を籾殻へ適用して、籾殻利用に関する情報交換や調査のほか、籾殻の燃料化と燃焼試験、燃焼熱の農業利用、さらに燃焼残渣の活用に関する研究事業を協働で取組むこととしている。
この役割分担として、滝川市は研究に関する地域内の調整・連携と籾殻利用の仕組み作りを担当し、IKEは籾殻の燃焼・熱利用技術の検討を担当、またラサ工業は籾殻の燃料化技術の検討をそれぞれ担当することとしている。
(画像はプレスリリースより)

ラサ工業株式会社 プレスリリース
http://www.rasa.co.jp/info20161031.pdf