内大臣川発電所、津留発電所の大規模改修工事
2016年10月28日、JNC株式会社は、既に工事を決定した8ヵ所の発電所に続き、熊本県上益城郡山都町に保有する内大臣川発電所、津留発電所の大規模改修工事を実施すると発表した。
内大臣川発電所は竣工から100年、津留発電所は97年を迎える。今回の工事により、認可取水量は現状のまま、水車・発電機等を高効率な機器へ更新することで、最大出力および年間発電量のアップを目指す。工事に際しては、環境と安全に充分配慮する。
内大臣川発電所の改修においては、最大出力を改修前の7,300kWから改修後の7,900kW(一般家庭 約11,500戸分の年間発電量に相当)にアップする。2016年10月に設計着手し、2020年6月に営業運転を開始する予定であり、投資金額は約44億円である。
津留発電所の改修においては、最大出力を改修前の10,700kWから改修後の11,100kW(一般家庭 約16,200戸分の年間発電量)にアップする。2016年10月に設計着手し、2021年3月に営業運転を開始する予定であり、投資金額は約49億円である。
JNCグループの取り組み
JNCグループは、高度情報化社会に欠かせない液晶材料や有機EL材料の製造販売および研究開発を基幹事業とする一方、環境・エネルギー分野も重要な事業ドメインと位置付け、九州地区に13ヵ所の流れ込み式水力発電所(最大出力合計93,700kW)を保有し、太陽光発電にも取り組んでいる。
水力発電は、二酸化炭素排出量が少なく、環境に優しい貴重な純国産のエネルギーである。JNCの水力発電所は、長期計画に基づく老朽対策により、その発電能力を維持してきた。クリーンエネルギーに対する社会的要請が高まる中、JNCは発電能力の増強と電力の安定供給を実現すべく、水力発電所の改修を順次進めている。
JNCは、これまで培ってきた発電技術を生かし、自然環境、地域社会に配慮した事業活動を行い、将来にわたり安定したエネルギーの供給で社会に貢献していく。
(画像はプレスリリースより)

JNCニュース
http://www.jnc-corp.co.jp/news/2016/post-40.html