総出力27,500キロワット
株式会社ユーラスエナジーホールディングスは、オランダ企業が保有するフィンランドの2つのウインドファームを譲渡されたことを発表した。
この2つの発電所は、オランダABN AMRO銀行傘下のファンドMaas Capitalと、オランダの大手風力発電開発業者であるYARD ENERGYグループが保有していたもので、ヘルシンキから北側に300キロメートル離れた南ポフヤンマー県に立地するもの。
1つは、2015年操業開始のKankaanpäänmäki(カンカーンパーンマキ)発電所で、ラガウェイ社製の風車3基が設置され、出力は7,500キロワット。2つ目は、2016年操業開始のMustaisneva(ムスタイスネヴァ)発電所で、風車は8基、出力は20,000キロワット。売電先は、Axpo Finland(アクスポ フィンランド)となっている。
ヨーロッパでの事業拡大へ
同社では、これまでヨーロッパにおいて、イギリスで2ヵ所、スペインで15ヵ所、イタリアで3ヵ所、ノルウェーで2ヵ所の風力発電所を操業。今回のウインドファーム譲渡によって、フィンランドでは初めての風力発電所が稼働することとなる。
フィンランドは、寒冷な気候のために暖房用のエネルギー需要が大きく、製紙・パルプ、冶金産業などエネルギー多消費型産業が立地し、国民1人あたりの一次エネルギー消費量は世界でもトップクラスであるが、一方、エネルギー資源に恵まれておらず、石油・天然ガス・石炭は、輸入に依存しているため、エネルギー安定供給の確保はエネルギー政策上の中心的な課題であり、政府は2030年までに再生可能エネルギーの割合を50%にするという目標を掲げている。
同社グループは、今回のフィンランドにおける風力発電所取得を足がかりに、ヨーロッパにおけるさらなる事業展開を進めていく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ユーラスエナジーホールディングス
http://www.eurus-energy.com/press/index.php?id=253