太陽光発電は自家消費へ
オムロンは現行の屋外設置型単相パワーコンディショナーKPMシリーズの機能をアップしたKPM2シリーズを12月より発売を開始する。
住宅用太陽光発電は発電コストの低下により、電力料金と同等かそれ以下となるグリッドパリティに到達したといわれており、電力の買い取り価格も下落傾向にあるため、電力は売電から自家消費への移行が進むと予想されており、より安定した電力供給へのニーズが高まっている。
安定した電力供給に関しては、蓄電池により日射量に関係なく安定した電力を供給する方法や、過積載の技術が注目を集めているが、本製品は設計の自由度を高め、耐環境性、施工性を向上させたモデルで、従来機の9.5Aから11Aとなる高電流入力を実現、入力電圧も400Vから450Vとなり、過積載対応となっている。
過積載技術
過積載はパワーコンディショナーの容量以上の太陽光パネルを設置し、朝夕など少ない日射量でもより多くの発電量を確保するため技術であるが、パワーコンディショナーの容量以上に発電される日射量の多い日中にはピークカットにより電力量が制限される。
一見パワーコンディショナー以上の太陽光パネルを設置し、それを上回る電力がピークカットにより制限されることは無駄なような感じもするが、年間を通して見た場合、電力の供給量の平均が押し上げられるため発電効率はよくなる。
今後の過積載技術や普及動向に注目していきたい。

オムロン
http://www.omron.co.jp/press/2016/10/c1013.html