小型風力発電設備導入で、電力コストが最大約15%削減
東京電力ホールディングス(以下、東京電力HD)は10月3日、9月30日に米国のベンチャー企業、United Wind社に出資したと発表した。出資額は約50万ドル(約5000万円)、出資比率は約3%となる。
顧客志向に徹しているUnited Wind社は、小型風力発電設備を導入し、顧客の電力コストを削減するソリューション事業を展開している。
小型風力発電設備は、10~100kW程度だが、利用者は初期投資が不要であること、さらに、風の状況に関する調査や設置工事、メンテナンス、撤去などのサービスをワンストップで展開している。
小型風力発電設備は農家や商業施設を中心に導入しているが、United Wind社のサービスを利用することで、電力コストが10~15%程度削減できる。
東京電力HD 米ベンチャーの文化獲得し、顧客本位目指す
また、東京電力HDは、再生可能エネルギー等の普及が進むなど、世界のエネルギー市場が新時代を迎えるにあたり、先進的な技術やサービスを有するベンチャー企業に投資する体制を構築してきた。
東京電力HDは、United Wind社に出資するとともに人材を派遣し、United Wind社が有する技術やノウハウのほか、ベンチャー企業としての文化を獲得することによって、顧客本位に徹底するとしている。
さらに、エネルギー市場の激変期を迎えるにあたり、東京電力HDは電気事業の変革に挑戦していく方針を掲げている。

東京電力ホールディングス(プレスリリース)
http://www.tepco.co.jp/press/release/2016/1327552_8626.html