八幡平市で地熱発電の歴史を振り返り、今後を展望
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と八幡平市は、9月16・17日に岩手県八幡平市にて「地熱シンポジウム in 八幡平」を共同で開催、地域と共生した地熱発電のあり方などについて八幡平市で事業に携わる方々などを交えて討論し、課題や展望を共有したと報じた。
また、松川地熱発電所が運転開始から今年で50年を迎えるのを記念し、運転を開始した10月8日が「地熱発電の日」に登録され、記念日登録証の贈呈式が行われた。今後、シンポジウムの内容を広く発信し、地熱開発の推進に役立てていくという。
シンポジウムには、超党派地熱発電普及推進議員連盟の国会議員のほか、関係省庁、自治体、地熱開発関連事業者や地元住民など全国各地から430名が来場したとのこと。
シンポジウムに引き続き松川地熱発電所など巡る見学会も
第1部では、元・日本重化学工業株式会社の地熱事業部長で、岩手県において地熱開発の草創期を経験された佐藤浩氏から「松川地熱発電所運転開始 50 年を振り返って」と題し、松川を中心とした地熱開発の歴史や熱の直接利用など地熱発電と地域との関わりについて講演した。
第2部のトークセッションでは、地熱開発草創期からの地域の歴史を振り返りつつ、地熱と関わる八幡平市の「いま」と「これから」について、市長や地熱発電および熱利用事業者、観光事業者が、ゲストとともに現状の取組と今後の展望を紹介した。
第3部では、「大規模地熱開発と八幡平市の未来」について議論を交わしてきた市民討論会の成果が報告された。次いでパネラーによる討論が行われ、ファシリテーターを務めた東北芸術工科大学山崎亮教授から、エネルギー源としての地熱利用の有意性について語ったという。
さらに、シンポジウムの開催にあわせ、シンポジウム会場入口前で地域産品などの展示会を開催したほか、翌17日には松川地熱発電所や地熱利用施設などを巡る見学会を行い、150名が参加したとのこと。
(画像はプレスリリースより)

JOGMEC プレスリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/content/