漫画と技術的解説で分かりやすく
一般社団法人日本電気制御機器工業会は、太陽光発電システムなどについて、直流電力を扱う上での注意点などをまとめた「電気安全ガイドブック」を発刊したことを発表した。
このガイドブックは、直流系アプリケーション全体を意識し、急速に普及した太陽光発電システムを中心に、その中でも特に電流が集中している電気キャビネットおよび周辺の電気安全について、各章で主旨を漫画で説明して技術的な解説を加えるという分かりやすいものとなっている。
電気キャビネットの設計者とエンジニアリング担当者向けの電気安全導入のガイドブックとして、また、太陽光発電システム施工業者向けの電気安全啓発資料、さらに、システムや部品などの直流系アプリケーション関連企業の新人教育、営業教育教材として、活用されることが望まれる。
購入申込方法等については、日本電気制御機器工業会の発売書籍のページを参照のこと。
太陽光発電や蓄電システム等の普及によるニーズ増
日本電気制御機器工業会は、日本における電気制御機器業界の健全な発展をめざして、制御機器産業を核として、会員企業や一般需要家への提言や、啓発活動を行っている。
啓発活動として、クリエイティブセミナーや国際セミナー、景況マネージメントセミナー、 最先端施設の見学会や、日本電機工業会(JEMA)と共同でシステムコントロールフェア(SCF)という展示会を開催している。また会報「制電」の発行やホームページの拡充など最新情報発信にも積極的に取り組んでいます。
一方、昨今、スマートグリッド・スマートシティの進展において、電力エネルギー源の分散化、直流給電の普及等により、制御対象が変わりプレーヤーが多様化するとともに、太陽光発電システムや蓄電システムなどの直流系アプリケーションが増加している。
その中で、電気システムにおけるリスクが変化することが想定され、電気安全に関わる知識と技術が今まで以上に広範にわたるとともに重要となっていく。
日本電気制御機器工業会では、こうした背景において、直流電気システムにおける課題に対して、体系化した電気安全指針の必要性を認識し、関連法規・規程の調査と事故事例の収集を行うとともに、設計者やエンジニアリング担当者向けに啓発すべき電気安全に関する課題や安全指針を検討し、ガイドブックとしてまとめたものである。
(画像はプレスリリースより)

一般社団法人日本電気制御機器工業会
http://www.neca.or.jp