平川小水力発電所を例として、事業費の試算を行う
長野県は9月16日、9月14日に白馬村の平川小水力発電所で小水力キャラバン隊適地選定講習会を実施したと発表した。講習会には同県民約20人が参加した。
企業局は、水力発電計画の事業費算出方法についての講習を行った。事業費を算出する講習においては、同発電所を例として事業費の試算が行われた。参加者は、有効落差の考え方や維持管理費用など、事業化に関する質問を行い、理解を深めた。
北アルプス水源の農業用水を活用する平川小水力発電所
白馬村の平川小水力発電所は、北アルプスを水源とする農業用水を活用した小水力発電施設で、平成27年4月に運用を開始した。
最大出力は180kW、年間最大発電可能量は1460Mwh。最大使用水量は1秒あたり0.8m3、有効落差は29.4mとなっており、同発電所は、農業用水の流量と落差を利用して発電を行っている。
小水力発電所は、一般河川や農業用水、上水道施設など、身近な水源を活用して発電する方法だ。小水力発電所は、全国的に見ても現時点では少ないものの、設置できる場所は多いことから、今後の普及が見込まれる。

長野県 企業局
http://www.pref.nagano.lg.jp/kigyo/長野県 白馬平川小水力発電所
http://www.pref.nagano.lg.jp/nochi/kurashi/