フィリピンで風力発電事業調査
9月16日、自然電力株式会社はフィリピン共和国ミンダナオ島で風力発電事業調査を行うと発表した。
7月27日付で経済産業省が共同提案を採択
同社は、株式会社長大と共同で経済産業省が実施した「平成28年度 質の高いエネルギーインフラシステム海外展開促進事業(円借款・民活インフラ案件形成等調査)」の公募に提案。
7月27日付で共同提案が採択され、経済産業省と9月2日に委託契約を締結したとのこと。
本計画に向けて、4月22日にフィリピン共和国ミンダナオ島カラガ地域における再生可能ネルギー事業の共同推進を目的とした覚書を事業に関係する6社間にて締結している。
農産物・水産物で雇用創出へ
カラガ地域内には発電施設がなく、約300キロ離れた他地域にある水力発電所から長距離送電された単価の高い電力を買わざるを得ない。
配電の優先順位も低く、安定的な供給もなされていないため、企業が進出しにくく深刻な雇用不足が続いている。
一方、同地域では、米・ココナッツ・バナナ等の農産物やエビ・ウナギ等の水産物が豊富に生産されており、工場等の進出によりこれらの一次産品が域内で加工されるようになれば、経済発展の可能性が十分にあるとのこと。
今回経済産業省により採択された事業は、カラガ地域における風力発電の事業化可能性調査を行うもの。
再生可能エネルギーの普及および低炭素化社会の実現と同地域の経済発展に向け、同地域において、自然電力グループ、長大グループ、現地企業の連携のもと継続的に行う取り組みの第一歩となった。

自然電力株式会社プレスリリース
http://shizenenergy.net/news/15-release/