出力1kW 簡単に設置でき、高効率の発電が可能
軸受・ドライブシャフト等の製造及び販売を行うNTN株式会社は9月6日、福島県須賀川市の新安積疎水において、6月から3ヵ月間にわたって実施してきた「NTNマイクロ水車」(以下、同装置)の実証試験が終了したと発表した。
同装置は、出力1kWの小水力発電装置で、既存の用水路壁面に乗せるだけで設置することができるため、自然の水流によって発電できることがメリットだ。
そのほか、同一水路に複数台の装置を直列で設置しても装置間の干渉が少なく、出力が得られやすいこと、また、水車翼の形状が水のエネルギーを逃さない形状で、なおかつ、軸受が低トルクであることから、高効率の発電が可能となっている。
NTNマイクロ水車 今年12月販売開始予定
同装置の水車方式は流水式プロペラ水車、発電方式は永久磁石同期発電機を採用している。翼径は60cm、90cm、120cmの3種類。同装置は、幅100cm以上、水深100cm以上の水路への取り付けが奨励されていることから、既存の農業用水や工業用水に設置可能となっている。
実証試験においては、水路100mの区間に同装置を最大10台設置した。そして、翼径90cm、流速が秒速2mの時に1kWの発電出力となる試験結果が得られた。
同社は、今年12月より同装置の販売開始を予定している。同社は今後も、自然エネルギーを活用した商品の開発を通じ、低炭素社会の実現に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)

NTN株式会社(プレスリリース)
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