合計1.4メガワットのソーラーパネル
ソーラーフロンティア株式会社は、イタリアのミラノ近郊にオープンしたショッピングセンター「Il Centro」の屋根に設置するために、合計で1.4メガワットになるCIS薄膜太陽電池を提供したことを発表した。
このプロジェクトでは、出力170ワットピークのソーラーフロンティア製ソーラーパネル8,295枚が、トスカーナ州フィレンツェに本社を置く販売代理店P.M. Service社から供給され、ING社が施工を請け負い、Il Centroの屋根にソーラーパネルを設置した。
発電した電力は、商業施設の照明および空調設備に使用され、余剰電力は売電されるため、ショッピングセンターにおける1日の電力消費量の約50%を賄うこととなる。
ソーラーフロンティア・ヨーロッパのマネージング・ディレクターであるウォルフガング・ランゲ氏によると、ミラノ周辺地域は、1平方メートルあたりの年間日射量が約1,400キロワットアワーで、太陽光発電所の設置に理想的な環境であり、今回のプロジェクトによって、CO2排出量を毎年800トン以上削減することが可能だ。
高い発電性能や安定した発電力が評価
ソーラーフロンティアのCIS太陽電池は、主成分に銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)を使用しており、3つの頭文字をとりCISと呼ばれている太陽電池。
従来の結晶シリコン系太陽電池に比べて、高温時の出力ロスが低減され、部分的な影の影響も少なく、太陽光に当たると出力が上がるという性質をもっており、実質的な発電量で結果を出すことができる高性能な製品といえる。
今回のプロジェクトにおいて、ING社のオーナーであるガブリエル・ジラルディ氏は、シリコン系と比較して高い発電性能と品質を有するソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を採用した、と述べている。
また、P.M. Service社のオーナーであるマッシモ・インノチェンティ氏とアンドレア・パリーニ氏は、その優れた温度特性による安定した発電力を評価して、CIS薄膜太陽電池を採用した、と語った。
(画像はプレスリリースより)

ソーラーフロンティア株式会社
http://www.solar-frontier.com