エコでスマートな次世代型車両
JR九州は、架線式蓄電池電車の運行を、2016年10月19日より開始することを発表した。
DENCHA(DUAL ENERGY CHARGE TRAIN)と名付けられた、この架線式蓄電池電車は、気動車に替わる、エコでスマートな「人と地球の未来にやさしい」次世代型車両として、JR九州が開発を進めてきたもの。4月より試験運転を行ってきたが、いよいよ営業運転が開始されることとなった。
運行区間は、筑豊本線(若松線)の若松駅から折尾駅で、1日あたり4往復運行する。
架線区間の電力や回生エネルギーを蓄電
この電車は、架線がある区間では、従来の電車と同様に架線からの交流電力で走行し、その走行時と停車中に、架線からの交流電力を交換して蓄電池に充電する。そして、架線のない非電化区間では、蓄電池のみの電力で走行し、ブレーキ時に発生する回生エネルギーを蓄電池に充電するというしくみになっている。
また、室内温度環境の維持のために、押しボタン式開閉ドア「スマートドア」を導入するとともに、客室照明に LED を使用することにより、省エネ効果を実現している。
さらに、各車両のドア上部に、バリアフリー・ユニバーサルデザインを追及した視認性のよい液晶画面「マルチサポートビジョン」を設置。停車駅や乗り換え案内等のほか、車両内の電力の流れを解説するエネルギーフローを表示し、省エネに関する啓発も行っていく。
(画像はプレスリリースより)

JR九州
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