間伐材などを燃料に約3万世帯分の電力を発電
株式会社大林組は8月10日、山梨県大月市で「大月バイオマス発電所」の起工式を8月3日に行ったと発表した。
これは同社として、木質チップを燃料とする初のバイオマス発電所建設をスタートさせたもので、太陽光に続く再生可能エネルギー発電事業となる。
燃料には、山梨県内を中心に関東圏から出る未利用の間伐材や剪定枝(せんていし)などを細かくした木質チップを、年間約15万t使用するという。
FIT制度を活用して木質バイオマス発電事業に参入
この発電所は、同社グループの大月バイオマス発電が運営し、国産材を使った木質バイオマス発電事業としては、国内最大級の発電容量1万4500kWを有することとなる。これは一般家庭約3万世帯が1年間に消費する電力に相当する。
またこの事業は、県内初の再生可能エネルギーの固定価格買い取り(FIT)制度に基づく大規模発電事業となり、FIT制度を活用して木質バイオマス発電事業に参入するのは、建設業界では初めてという。
なおこの投資額は約100億円で、年間売上高は約20億円を見込んでいて、商業運転開始は2018年8月を予定している。
【大月バイオマス発電事業の概要】
発電容量:14MW(定格出力)
計画地:山梨県大月市笹子町白野
燃料調達量:約15万t/年
(剪定枝:約80%、未利用間伐材・一般木材など:約20%)
商業運転開始:2018年8月(予定)
(画像はプレスリリースより)

株式会社大林組 プレスリリース
https://www.obayashi.co.jp/news/news_20160804_2