東芝プラントシステムがタイで大型バイオマス発電所受注
東芝プラントシステム株式会社は8月9日、連結子会社であるタイのTPSC社とともに、ブアヤイバイオパワー社(タイ)からバイオマス発電プロジェクトを受注したと発表した。
ブアヤイバイオパワー社は、タイの大手米販売商社TONGHUA RICE MILL LIMITED社の子会社で、既にナコーンラーチャシーマ県ブアヤイ郡(バンコクの北東約350km)に7MWのバイオマス発電所を所有しており、今回受注のプロジェクトは、その2号機発電所として同敷地内に建設されることになる。
この発電所は、自社および外部から調達したもみ殻を燃料とし、バイオマス専焼としては大型となる出力55MWのコージェネレーション発電設備で、タイ国発電公社とSPP※契約を結び、25年間の長期売電を計画している。
※ SPP:Small Power Producer
中小型発電所の建設により売電することができる事業認可を受けた民間独立発電事業者
バイオマス資源が豊富な東南アジア地域で受注拡大目指す
同社グループは、タービン発電機と周辺機器のエンジニアリングおよび機器供給を担当し、2018年7月に引き渡し後、2019年10月の運転開始を予定している。
同社は、東南アジアを中心に火力発電所における EPC(設計から調達・施工・試運転までの一括請負)案件とタービン発電機供給・据付工事案件やBOP機器納入案件などで多くの実績があり、タイ国内では現在、6件のコジェネレーション・コンバインドサイクル発電設備建設プロジェクトが進行している。
また東南アジア地域ではバイオマス資源が豊富なことから、バイオマス発電ニーズが高まってもおり、同社はこれらニーズに対応して事業の強化を図るとともに、受注拡大を目指していくとしている。

東芝プラントシステム株式会社 プレスリリース
http://www.toshiba-tpsc.co.jp/file/topics/10378_1.pdf