事業化の立ち上げ時の諸費用を補助
兵庫県は、小水力発電による地域活性化を推進する地域団体等が、小水力発電の事業化に向けて実施する立ち上げ時の取り組みに要する経費に対して補助することとし、その補助金の交付を希望する事業を追加で募集することを発表した。
補助対象事業は、小水力発電の事業化検討に必要な立ち上げ時の取り組みである。例えば、勉強会やセミナーに係る経費としては、講師旅費や謝金、会場使用料やテキスト代等がある。また、専門家による現地調査に係る費用としては、指導や調査費など。先進地視察に係る費用としては、レンタカーやバスの借り上げ代金、ガソリン代などがある。
その他審査会が必要と認める経費が補助対象経費となり、補助金限度額は30万円となっている。
導入コストの負担を軽減
兵庫県では、「ひょうごの環境」というホームページを作成し、県内の様々な環境問題について、現況や測定値結果、関連法案、環境保護活動、助成金や補助金など、詳細な情報を提供している。
その中の「地球温暖化」のページで記載されている通り、兵庫県では、2014年3月に策定した「第3次兵庫県地球温暖化防止推進計画」により、6つの対策方針に基づき、再生可能エネルギーの導入拡大や部門別、分野別に取り組みを定め、県民・事業者・団体及び国・市町の協力のもと、関連施策・事業を積極的に展開している。
再生可能エネルギーの導入については、瀬戸内地域を中心とした豊富な日射量を活かせる太陽光発電が9割以上と大半を占めている。一方、小水力発電は安定した発電量や収益は見込めるが、事業化までのステップが多く、導入コストが高額なため導入が進みにくい状況だ。
こうした状況の中で、地域住民の立ち上げ時の取り組みを支援し、収益を活用した地域活性化を促進することを目的として、今回の事業公募となったものである。

兵庫県
https://web.pref.hyogo.lg.jpひょうごの環境
http://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/jp/