NEXCO東、那須高原SAバイオマスガス発電を実用化
NEXCO東日本は8月4日、東北自動車道那須高原SAにバイオマスガス発電プラントを整備し、SAへ電力を供給することを実用化したと発表した。
これは、地球温暖化の防止や循環型社会の形成に貢献するためで、これまでも高速道路から発生する刈草や樹木の剪定枝・間伐材等のバイオマスは堆肥やチップ材としてリサイクルしていたが、緑のリサイクルへの新たなチャレンジとして始めたもの。
このバイオマスガス発電の特徴は、CO2を光合成により吸収したカーボンニュートラルなバイオマスを熱分解によりガス化し、電気や熱エネルギーとして利活用するもので、木質チップ以外に草が混入した水分の多い材料を使用した発電の実用化は、国内の恒久施設では初めてという。
ガスからつくられた電気は、SAのトイレや駐車場で使用
ガスからつくられた電気は、SAのトイレや駐車場で使用するほか、発生するガスは電気以外にもバイオマスの加熱エネルギーとして循環させ、自己完結により無駄なく使用するすることとしている。
このほか、直接燃焼せず外部から蒸すことで加熱しガス化するため、ダイオキシンの発生もなく、熱分解で生じるガス以外の炭化物は、植物発生材重量の1/10まで減るといった特徴もある。
【(参考)那須高原SAバイオマスガス発電 プラント概要】
住所:栃木県那須郡那須町豊原丙2188
設備概要:熱分解装置:外熱式ロータリーキルン(内径80cm 全長2.4m)
発電機:デュアルフューエルエンジン:定格出力100kW(SAへの送電分は50kW)
(画像はプレスリリースより)

東日本高速道路株式会社 プレスリリース
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