注目される洋上風力発電
環境省は、今後導入拡大が見込まれる洋上風力発電所について、「洋上風力発電所に係る環境影響評価に関するシンポジウム」を、9月8日に開催することを発表した。
再生可能エネルギーとして、低炭素社会の創出に貢献し、自立分散型で災害にも強いとされる風力発電の中でも、近年、洋上風力発電はポテンシャルが高いと期待が高まっている状況である。
日本においても、海域における複数の洋上風力発電所の設置計画が進められているが、環境の保全と調和させた発電所の開発が課題となっている。
そこで、今回のシンポジウムでは、洋上風力発電所に係る環境影響評価について、導入が進んでいるイギリスやオランダなどの海外における施策や、実証事業が行われている銚子沖や北九州市沖など国内における事例を紹介するとともに、専門家や実務担当者等と広く意見交換を行うことにより、環境影響評価制度関係者及び国民の理解を深めることを目的として開催されるものだ。
国内外の環境影響評価状況について講演
シンポジウムの日時は、2016年9月8日(木)の14時~17時。場所は、中央大学後楽園キャンパスで行われる。参加費は無料で、申し込み方法は、環境省のホームページを参照のこと。
予定されている講演は、環境省総合政策局環境影響評価課課長の永島徹也氏による「環境影響評価制度の近年の動向と洋上風力発電所に係る検討状況」、法政大学社会学部教授の田中充氏による「洋上風力発電所に係る環境影響評価に関する動向」。
また、海外からの情報として、Scottish Natural HeritageのシニアケースワークマネージャーであるErica Knott氏による「イギリスにおける洋上風力発電所に係る推進施策と環境影響評価」、Ministry of Infrastructure and the Environmentの水と土壌担当副ディレクターであるMarjan van Giezen氏による「オランダにおける洋上風力発電所に係る推進施策と環境影響評価」の講演が行われる。
その他、NEDOにおける洋上風力発電所の取り組みについての説明がされ、さらに、「洋上風力発電所に係る環境影響評価について」の意見交換が行われる予定となっている。

環境省
http://www.env.go.jp