バイオマス発電所完工し商業運転を開始、8月2日に開所式
JFEエンジニアリング株式会社は7月3日、同社を含む全6社が設立した株式会社グリーンエナジー津(GET)が、同社津製作所構内に建設したバイオマス発電所がこのほど完工、本格商業運転を開始するとともに、8月2日に開所式を行ったと発表した。
この発電所では、循環流動層(CFB)ボイラを用いてパームやし殻(PKS)や木質チップなどのバイオマス燃料を燃焼し発電を行う。燃料は「バイオマス産業都市構想※」を掲げる津市の協力を得て、地域資源である未利用間伐材等を積極的に利用する予定で、地域創生に貢献していくという。
※ バイオマス産業都市構想
津市内の3つのゾーン(都市、農住、自然環境共生)から発生する未利用・廃棄物系バイオマス(木質系、食品廃棄物、下水汚泥)と4つの事業化プロジェクトを組み合わせ、クリーンエネルギー産業と雇用の創出を図り、環境にやさしく住みよいまちを目指す構想。
発電電力はFITを活用、アーバンエナジーなどに売電
発電された電力はFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用し、同社100%出資の新電力会社で横浜市に本社があるアーバンエナジー株式会社などに売電する。
GETは、発電所の建設・運営資金を主に株式会社百五銀行などから約15年のプロジェクトファイナンスにより調達するとし、融資は今年の9月に行われる予定という。
なお同社は、GETへCFBボイラ、蒸気タービンなど最先端のプラント機器を提供するほか、20年間の包括運営(O&M)も受託していて、豊富な運営実績を生かした操業により事業の安定化を図るとしている。
(画像はプレスリリースより)

JFEエンジニアリング株式会社 プレスリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2016/20160803082147.html