飛行距離約4万キロ 1年以上をかけて達成
太陽光のみで世界一周に挑戦し続けてきたソーラー飛行機「ソーラー・インパルス2」が7月26日、約4万キロの飛行を終え、アブダビに着陸した。最終飛行区間はエジプトの首都カイロからアブダビまでの区間で、丸2日にわたって飛行を続けた。
同機は昨年3月、アブダビを離陸し、インドや中国、日本、アメリカ、ヨーロッパと東回りに飛行を続けていた。また、日本では愛知県の県営名古屋空港に着陸した。
ソーラー飛行機による太平洋・大西洋横断も達成
同機は県営名古屋空港からハワイまで丸5日間かけ、太陽光のみによる連続飛行記録を達成したほか、米・ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港からスペインのセビリアまで飛行することによって、ソーラー飛行機による初の大西洋横断も達成した。
しかしながら、日本からハワイまでの飛行区間においてはバッテリーの損傷に見舞われ、約9か月の遅れを余儀なくされた。また、各地の気象条件なども重なり、遅れを生じながらの飛行となったものの、太陽光による飛行機の世界一周はまさに偉業と言える。
同機の操縦士、ベルトラン・ピカール氏は
環境に優しい技術の集大成により、ついに太陽光による世界一周飛行が実現化した。実に、太陽とともに飛行してきたと言える。そして、このことは、新たな時代のエネルギーを象徴していると言えよう。(CNNより)
と感慨深げに語った。

CNN
http://edition.cnn.com/2016/07/26/aviation/INDEPENDENT
http://www.independent.co.uk/life-style/