東芝など、環境省公募の「環境配慮型CCS実証事業」に採択
株式会社東芝は7月26日、同社とみずほ情報総研株式会社など全13法人が、環境省が公募した「環境配慮型CCS※ 実証事業」に採択されたと発表した。
※ CCS:Carbon dioxide Capture and Storage
二酸化炭素回収・貯留のこと
この事業では、火力発電所から排出されるCO2を分離・回収する大規模設備を建設、その技術、性能、コスト、環境影響等の評価を行うほか、国内でのCCS導入に向けた政策・措置について検討を行うことになる(対象期間:2016年度~2020年度)。
完成時には、バイオマス発電所の排出するCO2を分離・回収
この実証事業で同社は、グループ会社となる株式会社シグマパワー有明の三川発電所(福岡県大牟田市・出力4万9千kW)から1日に排出されるCO2の50%に当る500トン以上のCO2を分離・回収する設備を建設し、実証運転を行う。
また、みずほ情報総研など12法人は、CO2分離・回収に関わる環境影響評価手法や国内での円滑なCCS導入に向けて必要な制度、分離・回収だけでなくCCS全体のシステム等について検討を行う。これらの実証事業を通し、2020年度までにCCS技術の実用化を目指すこととしている。
なお、この実証事業を行う三川発電所は、現在、石炭だけではなくバイオマス発電にも対応する設備への更新工事を行っていて、2020年度(予定)の実証設備完成時には、バイオマス発電所の排出するCO2を分離・回収する世界初の大規模CCS実証設備となる予定とのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社東芝 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_07/