港湾区域内で約8万キロワットの大型風力発電計画
一般社団法人グリーンファイナンス推進機構は、青森県の地元企業の計画する洋上風力発電事業に対し、5億円の出資を決定したことを発表した。
この事業を行うのは、むつ小川原港風力開発株式会社で、青森県むつ小川原港港湾区域内で大型風力発電施設の設置計画を推進する。発電所の発電規模は約8万キロワット、年間発電量は、一般家庭57,222世帯分の発電量に相当する2億600万キロワットアワーを予定している。
現時点で、グリーンファイナンス推進機構の出資の他、北日本海事興業株式会社、開発電業株式会社、六ヶ所エンジニアリング株式会社、附田建設株式会社、株式会社三亥が出資しており、今後建設段階では、プロジェクトファイナンスによる資金調達を計画している。
機構の出資により事業化が促進
日本国内における風力発電の拡大のため、洋上風力発電への期待が高まっているが、洋上工事に関する技術やコスト面などに課題がある状況である。
そこで、グリーンファイナンス推進機構が、着工前の調査・開発段階から出資を行うことにより事業化が促進され、新たなスポンサーの出資や、建設段階における地域金融機関等の融資等の呼び水となることが期待される。
グリーンファイナンス推進機構は、今回の事業について、プロジェクトが国内における本格的商業用洋上風力発電事業であり、これより得られる技術・事業・地域活性化関連等の情報が、日本型洋上風力発電事業の発展等に寄与することを評価した。
また、地元企業にて風力発電のメンテナンス対応を行うことで、新たな雇用創出や関連産業の育成等、地域活性化効果が期待できること、二酸化炭素排出の抑制・削減に寄与できることも評価して、出資を決定したものである。
(画像はプレスリリースより)

一般社団法人グリーンファイナンス推進機構
http://greenfinance.jp/example/case20170512.pdf