平成25年度から68市町村が選定
農林水産省は、内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省と連携して、平成29年度のバイオマス産業都市構想の提案を募集していることを発表した。
バイオマス産業都市とは、木質・食品廃棄物・下水汚泥・家畜排せつ物など地域のバイオマスの原料生産から収集・運搬、製造・利用までの経済性が確保された一貫システムを構築し、地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型のエネルギーの強化により、地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸とした環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指す地域をいう。
こうしたバイオマス産業都市については、平成24年9月に関係7府省が共同で取りまとめたバイオマス事業化戦略において、構築が推進されることとなり、これまで68市町村が、バイオマス産業都市として選定されている。
今回は、平成29年度のバイオマス産業都市構想の提案を募集するものである。
バイオマス活用で地域創生
バイオマス産業都市の選定に当たっては、4つの視点を踏まえて総合的に評価される。まず、「先導性」として、バイオマス産業都市が目指す将来像と目標を実現し、全国のモデルとなるような取り組みであるか、が検討される。
次に、「実現可能性」として、自治体・事業者等地域関係者の連携の下で経済性が確保された一貫システムの構築が見込まれるなど、地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型エネルギーの強化の実現可能性が高いか、さらに「地域波及効果」として、地域のバイオマスの利用促進、地域循環型のエネルギーの強化、地域産業振興・雇用創出、温室効果ガス削減などの地域波及効果が高いかが評価のポイントとなる。
最後に、「実施体制」として、自治体・事業者等地域関係者の連携の下でバイオマス産業都市構想の具体化、評価等を適確に実施していくための実施体制ができているかについて検討される。
応募方法等詳細については、農林水産省のホームページを参照のこと。
(画像は農林水産省より)

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/bioi/170517.html