2016年までの最新データ
認定NPO法人環境エネルギー政策研究所は、世界と日本国内の自然エネルギーによる発電電力量の現状について、2016年までの最新データをまとめ、ホームページで発表している。
これは、2016年までの世界の風力発電と太陽光発電の導入量推移や、風力発電の動向、太陽光発電に関しての国別や日独での比較がまとめられたもの。さらに、日本の自然エネルギーについて、電源構成や発電量比率の推移、都道府県別の自然エネルギーの供給割合などについて言及されたものとなっている。
中国やアメリカで急成長
まず、2016年の風力発電の導入量は5,500万キロワットで、累積導入量は、5億キロワット近くまで達しており、太陽光発電は、年間導入量が7,000万キロワット、累積導入量は3億キロワット近くとなっている。
世界の風力発電の動向としては、中国とアメリカで急成長しており、ドイツとデンマーク、スペインを初めとするヨーロッパ各国では安定した成長を見せている。
太陽光発電では、2015年から、中国がドイツを抜いて、累積も新規導入量も世界第1位となっており、日本も順調な伸びを見せて、累積導入量で世界第2位となった。
日本はFIT制度導入から急成長
一方、日本国内のデータでは、2016年の電源構成の速報を見てみると、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスの自然エネルギー合計の比率が14.9%となり、2014年の12.1%、2015年の13.8%から順調に増加している。
また、2016年の月別の自然エネルギー発電量割合を見てみると、5月の比率が一番大きく21%となっており、中でも5月4日の12時から13時は最大で46%を示した。
(画像は認定NPO法人環境エネルギー政策研究所より)

認定NPO法人環境エネルギー政策研究所
http://www.isep.or.jp/archives/library/9570