家庭用リチウムイオン蓄電システムの新モデルを発売
伊藤忠商事株式会社は5月12日、家庭用リチウムイオン蓄電システムの新モデル「Smart Star L」を2017年5月より発売する、と発表した。
標準世帯における約1日分の消費電力を供給
太陽光発電などの再生可能エネルギーは、今後も世界的に普及し、送配電系統への負担増加、需給調整などの問題があり、蓄電システムの併設が注目されている。
日本でも、住宅用太陽光発電のFIT制度による買取価格の低下や、今後順次買取期間が満了になることから、自家消費へニーズが高まり、蓄電システムが重要な役割を果たすことになる。
新モデルの家庭用リチウムイオン蓄電システム「Smart Star L」は、株式会社エヌエフ回路設計ブロックが開発・製造し、大容量化とコンパクト化を実現した。
定格容量は9.8kWhで、標準世帯における約1日分の消費電力、約10kWhを供給することができる。
系統連系の定格出力は3kVAで、定格電圧は単相3線のAC202V(50/60Hz)。自立運転の定格出力は3kVAで、定格電圧は単相2線のAC101Vまたは単相3線のAC202V(50/60Hz)である。
屋外設置型で、寸法は幅約762mmx高さ約1,145mmx奥行約440mm、重量は約195kgである。
緊急時の自立運転では、エアコンやIHなどの200V機器も稼働させることができ、住居内すべての電化製品をバックアップできる。また、停電時でも太陽光発電を普段通り稼働できる。
新蓄電システムをVPPビジネスに活用
新蓄電システムの希望小売価格は、税別、工事費別で285万円。2017年5月下旬より順次出荷する。
伊藤忠商事は、新蓄電システムをVPP(バーチャルパワープラント)ビジネスに活用し、日本の再生可能エネルギーの効率運用、電力供給の安定化、分散型エネルギー社会の実現に貢献したいとのこと。
(画像はプレスリリースより)

伊藤忠商事株式会社のニュースリリース
https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2017/170512.html