フィルムタイプ色素増感太陽電池搭載の電子ペーパー
大日本印刷株式会社(DNP)と積水化学工業株式会社は4月18日、フィルムタイプ色素増感太陽電池(DSC:Dye-sensitized Solar Cell)を搭載した電子ペーパーを共同開発した、と発表した。
DSCは、二酸化チタンに吸着した有機色素を光電変換層として利用し、電解質溶液と組み合わせた太陽電池のこと。
積水化学は2017年3月、世界で初めてフィルムタイプDSCのロール・ツー・ロール法による量産化技術を完成させた。
外部電源が不要で、室内照明でも駆動する電子ペーパー
開発した電子ペーパーは、外部電源が不要で、照度500ルクス以下の低照度でも自ら発電しながら駆動するので、設置場所を選ばない。
搭載されたフィルムタイプDSCは、1mm以下の薄さで、重さもガラスの1/10と軽いため、移動が楽である。
光の反射を利用していることから、日中の屋外や照明の下でも表示が見やすく、アイキャッチ効果が高い。
2017年度中の販売を目指す
商品の第1弾として、電子ペーパーとフィルムタイプDSCを搭載した電子看板「DNPかんたん組み立てPOP PaPaTPoPTM(ぱぱっとポップ)」を開発した。
コンセントなどの配線が不要で、持ち運びやすく、どこにでも設置できるため、電子広告として店頭やイベント会場など、さまざまな場所で利用できる。
コンビニの店頭などで実証実験を展開し、2017年度中の販売を目指すという。
(画像はプレスリリースより)

大日本印刷株式会社のニュースリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10134755_2482.html