地産地消型再生可能エネルギーの導入を目指す
株式会社ミライト・テクノロジーズは、越後天然ガス株式会社と共同で、2016年9月から2017年2月までの6ヶ月間にわたり、新潟県五泉市において、再生可能エネルギーの利用に関する調査・検討を実施し、その結果をまとめたものについて、ホームページで発表した。
五泉市は、阿賀野川と早出川が形成する扇状地で、水が豊富な地域であるが、これまでは再生可能エネルギーの導入量が少ないのが現状であった。
そこで、五泉市の地域的な特長を活かした地産地消型再生可能エネルギーのさらなる導入を目指して、その実現性を検証するために、今回の調査を行ったものである。
具体的には、五泉エリアで安定的に供給されている新潟県内産の都市ガスを燃料とするコージェネレーションシステム(以下、CGS)と、太陽光発電設備などの再生可能エネルギーを地産地消で最大限に利用するエネルギーマネジメントシステム(以下、EMS)を構築して、スマートシティ化の実現を目指すというもの。
都市ガスや太陽光発電とEMSなど
今回の調査結果では、再生可能エネルギー等で実現性が高いのは、都市ガスのCGS、太陽光発電設備、排熱投入型吸収式冷温水機、電気自動車などで、合わせて、全体の仕組みを統合的に管理・運営するためにEMSも導入することが望ましい、とされた。
さらに、合わせて行った再生可能エネルギーのポテンシャル調査により、小水力発電や地中熱の活用が有望であり、採算性のある事業として展開することが可能であるとの結果も得た。
これらの調査結果を基に、同社と越後天然ガスは、五泉エリアのスマートシティ化に向けて事業可能性の検討を行い、2つの内容にまとめている。
まず、五泉市庁舎近辺にエネルギーセンターを設置し、EMSを活用してCGSの運転制御や監視を行い、五泉市庁舎周辺のエリアに熱電供給を行うこと。
次に、避難所等の公共施設においては、CGSと太陽光発電設備をEMSにより制御・監視するほか、災害時にはエネルギーセンターの余剰電力を活用して、EVの充電を行い、避難所へ移動して電気を融通する、こととした。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ミライト・テクノロジーズ
http://www.tec.mirait.co.jp/