国内のCFBボイラで初めて燃料にEFBを使用
2017年4月7日、JFEエンジニアリング株式会社(以下、JFEエンジニアリング)は、大船渡発電株式会社(以下、大船渡発電)が、岩手県大船渡市の太平洋セメント株式会社大船渡工場敷地内に計画している発電プラント(以下、同プラント)のEPC(設計・調達・建設)を受注したと発表した。
大船渡発電は、木質バイオマスによる電力卸事業を行うことを目的とし、太平洋セメント株式会社(出資比率65%)とイーレックス株式会社(同35%)が2016年8月に設立した会社だ。
同プラントは、同社が提携しているフィンランドのバルメット社製循環流動層(Circulating Fluidized Bed、以下、CFB)ボイラを適用し、PKS、EFBおよび石炭を燃料として利用する。商業運転開始は2019年の予定。
なお、PKSはPalm Kernel Shellの略で、マレーシアやインドネシアなど東南アジアで栽培されるパームヤシの実からの搾油時に発生する殻。また、EFBはEmpty Fruits Bunchの略で、パームヤシの房から実を取り出した後に残る空果房。
バイオマス燃料や廃棄物系燃料の適用を拡大
燃料として採用予定のEFBは、PKSを上回る賦存量のあるバイオマス燃料であるが、その取り扱いが難しくこれまで国内ではほとんど利用されていなかった。
JFEエンジニアリングとValmet社は、更なる技術開発を進め、従来困難とされていたバイオマス燃料や廃棄物系燃料の適用を拡大するとのこと。
(画像はJFEエンジニアリング公式ホームページより)

JFEエンジニアリング ニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20170407080543.html