2つの新規水力発電所の電力を大都市に販売
長野県企業局は4月1日、高遠発電所と奥裾花第2発電所の2つの新規水力発電所が運転を開始し、その電力を大都市に販売した、と発表した。
高遠発電所の年間発生電力量は1,249MWh、奥裾花第2発電所は5,067MWh
高遠発電所は、長野県伊那市高遠町にあり、高遠ダムからの維持放流水を有効活用するもの。高遠の桜にちなんで、愛称を「高遠さくら発電所」とした。
平成25年5月に建設に着手し、総事業費は税込で443百万円。最大有効落差は21.4mあり、最大使用水量は0.96立方m/sで、水車型式は横軸フランシスである。
最大出力180kW、年間発生電力量は1,249MWhで、一般家庭約350世帯分の消費電力量に相当する。
奥裾花第2発電所は、長野県長野市鬼無里にあり、既設の奥裾花発電所が未利用で、奥裾花ダムから放流していた水を利用する。鬼無里地域の水芭蕉にちなんで、愛称を「水芭蕉発電所」とした。
平成25年5月に建設に着手し、総事業費は税込で1,220百万円。最大有効落差は48.17mもあり、最大使用水量は2.53立方m/sで、水車型式は横軸フランシスである。
最大出力は980kW、年間発生電力量は5,067MWhで、一般家庭約1,400世帯分の消費電力量に相当する。
新規電力を大都市の保育園などが使用
発電電力は、「丸紅新電力株式会社」と東京都世田谷区にある「みんな電力株式会社」を通して売電する。
売電した電力は、東京都世田谷区立保育園の約40園、大阪および名古屋の企業(予定)、大都市の個人需要家などが使用する。
(画像はプレスリリースより)

長野県のニュースリリース
http://www.pref.nagano.lg.jp/長野県のニュースリリース 別添
http://www.pref.nagano.lg.jp/