高効率な翼技術を活用した「小形風車(10kW)」
NTN株式会社は3月31日、静岡県磐田市にある「いわたエコパーク」において、高効率な翼技術を活用した「小形風車(10kW)」の実証試験を開始した、と発表した。
運転制御条件と耐久性を調べ、信頼性向上を図る
NTNは、中期経営計画「NTN 100」に基づき、ベアリング関連で培った技術やノウハウを活用した自然エネルギー事業に取り組んでいる。
NTNの「小形風車(10kW)」は、独自形状の垂直翼を採用しており、厚めの翼形状で強風下でも風切り音を抑えた高い静粛性をもち、どの方向から風を受けても回転できる高効率な風力発電機である。
風力エネルギーロスを最小限に抑えるため、回転の抵抗となる渦乱流を防ぐウィングレットを翼の先端に付けた。
風車の翼長は7m、全高19.5mで、ロータ直径は6m。定格風速12m/sで、10kWの発電能力がある。また、風速60m/sまで耐えられる。
実証試験では、風速に対する回転数の制御条件、ブレーキ制御の最適条件、および長期間連続運転による構成部材の耐久性などのデータを採取し、信頼性の向上を図る。
今後も自然エネルギーを活用した商品を開発
NTNは、自然エネルギー事業として、太陽光と風の2つの自然エネルギーを利用した「ハイブリッド街路灯」を販売し、用水路の壁面に置くだけで発電できる「NTNマイクロ水車」も販売する予定である。
自然エネルギーを活用した商品を開発し、省エネ社会に貢献することで、創業100周年のコンセプトである「なめらかな社会」の実現に貢献するという。
(画像はプレスリリースより)

NTN株式会社のニュースリリース
http://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201700021.html