太陽光発電施設と蓄電池に電気自動車を組み合わせ
日本アジアグループ株式会社傘下の国際航業株式会社は、東京都の神津島村において受託した、太陽光発電と蓄電池に電気自動車を組み合わせた再生可能エネルギー活用事業の設備が、2017年2月に完成したと発表した。
発電所開発のノウハウを離島での事業化に活用
神津島などの多くの離島では、再生可能エネルギーを活用する事業化は、塩害や交通手段の少なさから来る資材調達難などにより困難と言われてきた。
しかし同社では神津島村より「自然再生エネルギーの構築に関する提案および設計業務」「神津島村公共施設太陽光発電設備等設置工事基本設計及び工事監理業務」を受託。
これまで培ってきた多くの発電所開発のノウハウにより、神津島での自立分散電源による低炭素型まちづくりと、災害時のエネルギーの自立を目指した事業化を推進してきた。
天候に左右される太陽光発電の弱点を克服
今回島内には、既存公共施設3ヶ所に太陽光発電設備合計28kWを設置。その内の2ヶ所には合計22.4kWhのリチウムイオン蓄電池が取り付けられてた。
また島内にある10.5kWh内蔵の電気自動車2台の充電は、3ヶ所に設置された蓄電池を利用した充電スタンドにより行われ、蓄電池と電気自動車に蓄えられた電力で、天候による太陽光発電量の波を克服し、安定した電気の供給を実現した。
この神津島での再生可能エネルギーの島内自給は、これまでのディーゼル発電により発生するCO2の削減に貢献でき、同プロジェクトによるノウハウにより他の離島でも活用することが可能となった。
同社では、自治体のマスタープランと連携した太陽光発電をはじめとした、分散型エネルギー施設の設置運営を行って行く中で、今後も神津島村と連携し村が目指すまちづくりをサポートするとしている。
(画像はプレスリリースより)

国際航業株式会社 ニュースリリース
http://www.kkc.co.jp/cms/pdf/1711/2017-03-30.pdf国際航業株式会社
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