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2025年05月07日(水)
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積水化学工業、室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池を販売へ

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積水化学工業、室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池を販売へ

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事業化し2017年中に販売
積水化学工業株式会社のR&Dセンターは、開発に取り組んできた室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池について、この度、世界で初めてロール・ツー・ロール量産技術を完成させるとともに、パイロット生産機を同社のつくば事業所に導入したことを発表した。

積水化学工業
色素増感太陽電池とは、二酸化チタンなどの酸化物半導体層に色素を吸着し光電変換層として利用する有機太陽電池。結晶シリコン太陽電池と同様にガラス基板上に半導体層を形成したガラス板形状のものが主流で、同社ではプラスチックフィルムを基板としたフィルム型色素増感太陽電池の開発工程を完了している。

また、室温下で電極形成工程からサブモジュール組み立て工程までを連続して行うことができる生産性の高いロール・ツー・ロール量産技術を完成させ、年間2万平方メートルの生産能力を有するパイロット生産機を同社のつくば事業所に導入したものである。

狭小スペースでも太陽電池が設置可能
フィルム型色素増感太陽電池の特長としては、まず500ルクス以下の低照度でも発電可能であり、これにより屋内や地下街などにも設置できることが挙げられる。また、1mm以下と薄くて軽いため、持ち運びが可能で、狭い設置スペースにも対応できる。

さらに、曲げることができるため、曲面にも設置が可能であり、テープ加工も可能で、どこにでも貼ることができるため、取り付けも簡単である。

こうした特長から、従来太陽電池が設置できなかった場所への適用も実現した。

同社は、今後について、パートナー企業との連携を進めて、IoTセンサー向けの独立電源、また、光や熱、振動などの微小なエネルギーから電力を得るというエネルギーハーベスト向け独立電源として事業化し、2017年度に発売する予定としている。さらに、将来的には、2025年度に売上高100億円規模に事業を拡大していきたい意向を示している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

積水化学工業株式会社
https://www.sekisui.co.jp/news/2017/1302064_29186.html


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