食品・飲料業界として初めてグリーン電力メニューを採用
キリンホールディングス株式会社は3月28日、4月1日より東京電力エナジーパートナー株式会社のグリーン電力メニュー「アクアプレミアム」を食品・飲料業界として初めて採用する、と発表した。
アクアプレミアムとは、東京電力エナジーパートナーが提供する、発電の際にCO2を排出しない水力発電の電力のみを販売する国内初の料金プラン。電気料金の一部は、設備改良による高効率化や水源涵養林の育成など、水力電源の維持・拡大に活用される。
2工場で年間約15,000t規模のCO2排出量を削減
キリンは、キリンビール取手工場とキリンビバレッジ湘南工場の2工場に「アクアプレミアム」を導入する。
茨城県取手市のキリンビール取手工場ではCO2約70%減、神奈川県高座郡寒川町のキリンビバレッジ湘南工場では約50%減となり、杉の木約107万本に相当する年間約15,000t規模のCO2排出量の削減となる。
キリングループは、さらに再生可能エネルギーによって生み出された熱や電力の環境付加価値を、環境省が推進するグリーン熱証書とグリーン電力証書の形で取引することを拡大し、地球温暖化対策に寄与するという。
兵庫県神戸市北区にあるキリンビール神戸工場の化石燃料由来で発生する熱消費量は、グリーン熱証書で取引する。長野県塩尻市片丘地区のシャトー・メルシャンの全電力使用量は、グリーン電力証書で対応する予定。
この2工場の対応で、年間約8,000t規模のCO2排出量の削減したことになる。
全体で約23,000tのCO2削減を見込む
キリングループの温室効果ガス(GHG)中期削減目標が、日本の食品会社として初めて、公益財団法人世界自然保護基金(WWF)などにより、2017年3月「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」の承認を受けた。
今回の対策により、約6,600世帯の年間CO2排出量に相当する合計約23,000tの削減を見込んでいるという。
(画像はプレスリリースより)

キリンホールディングス株式会社のニュースリリース
http://www.kirinholdings.co.jp/news/2017/0328_02.html