船舶における排熱を利用した発電量としては最大規模!
2017年3月28日、株式会社神戸製鋼所と旭海運株式会社および三浦工業株式会社は、共同で開発を進めている「舶用バイナリー発電システム」(以下、同システム)について、一般社団法人日本海事協会(以下、NK)の認証を取得し、2019年度より販売を開始すると発表した。
同システムは、船舶用エンジンに付属する過給機からの排熱(以下、同廃熱)を熱源として発電し、船舶の補助電源などに活用するもので、エネルギーの有効活用に貢献する。従来、同廃熱は利用される事なく廃棄されていた。
なお、同システムは、2015年9月の陸上試験合格に続き、2016年12月に実船搭載での海上試験に合格していた。
今回の海上試験では、目標のエンジン出力7,500kW時に125kWを発電した。これは、発電機使用燃料の約20~25%に相当する。
舶用バイナリー発電システムの特長
船舶の中で大半を占めるエンジン出力5,000kWクラス以上への適用が可能。また、船舶用エンジンは負荷変動が大きいが、低負荷から高負荷まで幅広いレンジで発電可能だ。
なお、各部品は、船体構造を切断することなくパーツハッチから搬入できるため、就航中の船舶にも設置できる。
(画像はプレスリリースより)

神戸製鋼 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/1196608_15541.html