3社共同の排水処理施設・常用発電等施設が竣工
月島機械株式会社(TSK)、三菱電機株式会社、月島テクノメンテサービス株式会社(TTMS)は3月27日、3社共同で進めている「犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業」の施設が、このほど竣工したと発表した。
この事業は、県企業庁が現在運営する犬山浄水場と尾張西部浄水場の老朽化した排水処理施設(主に、汚泥脱水設備)を更新するほか、犬山浄水場に発電設備(常用/非常用 発電設備、太陽光発電設備)を新設することで、電力需給の緩和に貢献し、かつ災害時における対応力を強化した浄水場として再構築するもの。
TSK、三菱電機、TTMSの3社が、同事業実施を目的とした特別目的会社「尾張ウォーター&エナジー株式会社」を2014年12月5日に設立し、運営開始へ準備を進めてきた。そして昨3月26日に、犬山浄水場内にて事業の完成式典を行っている。
常用自家発電設備と連系して太陽光発電、消費&売電
今後は、尾張ウォーター&エナジー株式会社が、2017年4月から2037年3月までの20年間、同施設の維持管理・運営を行っていく計画で、この事業総額は約89.5億円(税抜き)となる。
なお、設備上の特長としては、脱水設備から発生する脱水ケーキの有価利用を促進するもので、常用発電設備は、災害など緊急時に非常用発電機としての役割を持つほか、平時には昼間の浄水場必要電力を優先的に賄う運転と、夜間のピークカットを主目的にした運転を行う。
また、常用自家発電設備と連系して太陽光発電を行い、得られた電力は同浄水場にて自己消費するほか、余剰電力は固定価格買取制度(FIT)を活用して売電することとしている。
(画像はプレスリリースより)

月島機械株式会社 プレスリリース
https://www.tsk-g.co.jp/news/pdf/201703271400.pdf