環境アセスメントの期間半減に貢献
2017年3月30日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、風力発電施設と地熱発電施設を対象とした環境アセスメント期間の半減に役立つ手法を取りまとめた「前倒環境調査のガイド(2016年度版)」(以下、同ガイド)を公表したと発表した。
同ガイドは、風力発電・地熱発電の導入を検討している事業者に向けて、NEDOが過去に実施した実証事業の事例で得られた知見をもとに、環境アセスメントに係る手続期間を半減するのに必要となる「前倒環境調査」を行うための手法を取りまとめている。
なお、「前倒環境調査」とは、調査の対象や方法が確定した後に行われる調査・予測・評価を、手続に先行して、あるいは同時並行で進めること。
「前倒環境調査のガイド」の概要
風力発電設備や地熱発電設備を建設・増設する際に、出力1万kW以上の場合は「第1種事業」と定められて、環境アセスメントの手続を必ず行うこととされ、出力7,500kW~1万kWの場合は「第2種事業」として、手続を行うかどうかを個別に判断することとされている。
環境アセスメントの手続には4年程度を要することから、NEDOは、手続期間の半減を目指して、2014年度から「環境アセスメント調査早期実証事業」を開始した。
同ガイドは、2015年度末に終了した実証事業を基に、手続期間の短縮に必要となる前倒環境調査を行う際に、「各調査項目はいつから前倒しして実施するのが適当か」、「どの程度広め、多めに前倒環境調査を行うのが適当か」、他、調査の実施時期、範囲、短縮方法や留意事項など、様々な情報を体系的に整理し、紹介している。
(画像はプレスリリースより)

NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100744.html添付資料 前倒環境調査のガイド2016年度中間とりまとめ概要版(651KB)
http://www.nedo.go.jp/content/100862406.pdf添付資料 前倒環境調査のガイド2016年度中間とりまとめ全文(2438KB)
http://www.nedo.go.jp/content/100862407.pdf