黎明期であるバイオマス発電事業を促進
2016年11月に設立されたバイオマス発電事業者協会は、2017年度の事業活動方針について、ホームページで発表した。
バイオマス発電事業者協会では、バイオマス発電について、政府が掲げる2030年の再生可能エネルギー導入見通し(エネルギーミックス)の中で、約20%という水力・太陽光に次ぐ数値となっているが、まだ業界は黎明期であり、発電所の稼動もあまり進んでいない、としている。
そこで、同協会は、バイオマス発電事業の促進とバイオマス産業の健全な発展を図り、持続可能な循環型社会の構築と地球環境保全の推進に寄与することを目的として、業界間で情報共有、情報発信、事業安定への環境整備や政策提言等を行っていく方針を示しており、実質活動初年度となる2017年度の活動計画について述べられている。
勉強会・研究会の実施や情報発信
具体的には、7つの活動を計画している。
まず、年に6回程度、燃料調達、発電関連技術、運転・保守等を議題とした部会会議や勉強会を実施すること、年に3回程度、各分野における有識者や専門家による講演会を開催すること、1年に1つのテーマを決めて研究を行い、会員に対して報告会を実施して、研究で得られた成果を業界のスタンダード化して関係省庁に低減すること、としている。
さらに、資源エネルギー庁・林野庁・環境省等の関係機関に対し、業界としての事業運営上の政策提言を行うこと、会員企業および関係者等により、発電所設置計画情報や運用情報などの情報収集を行い、取りまとめた精度の高い情報については、会員および関係各省庁あてに定期的に提供すること、また、その他の情報、例えば業界関連のニュースや関係法令、市況やイベント情報、関係省庁からのヒアリング内容なども情報提供することとしている。
(画像はバイオマス発電事業者協会より)

バイオマス発電事業者協会
http://www.bpa.or.jp/