「スマートエネルギーハウス蓄電システム」を共同開発
大阪ガス株式会社と京セラ株式会社は3月24日、家庭用燃料電池「エネファームtype S」で発電した電力を充電できる、国内住宅用定置型リチウムイオン蓄電システムの新製品、小型・軽量の3.2kWh蓄電システム「スマートエネルギーハウス蓄電システム(SEH蓄電システム)」を共同開発し、4月より販売を開始する、と発表した。
燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池を最適制御
SEH蓄電システムは、大阪ガスの燃料電池・太陽電池・蓄電池の3つ電池に関する最適制御技術と、京セラの蓄電システムのノウハウを組み合わせて開発された。
天然ガスを燃料とする家庭用燃料電池エネファームtype Sは、エネルギー利用率が約87%と高く、従来の火力発電システムの約40%に比べ、2倍以上の高効率な分散型エネルギーシステムである。発電効率は、世界最高の52%を達成している。
エネファームtype Sは、700W定格出力運転時が最も発電効率が良いため、あまり電気を使用しない夜間に発電した電力を、SEH蓄電システムに蓄えることで、稼働率を高め、環境性の向上を実現する。
SEH蓄電システムの電力は、昼間自家消費できる。
従来システムでは、家庭における石油・石炭・天然ガスなど一次エネルギーの年間消費量が92.6GJだった。しかし、燃料電池(エネファームtype S)、太陽電池(3.6kW)、SEH蓄電システムの3電池を最適制御した場合は、35.5GJと約62%削減することができるという。
3電池の普及促進に取り組む
大阪ガスと京セラは、快適な暮らしの実現、環境負荷の低減、エネルギーの安定供給を目指し、今後も3電池の普及促進に取り組むという。
(画像はプレスリリースより)

大阪ガス株式会社のプレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/