「グリーン電力証書」を購入
味の素株式会社は3月22日、日本自然エネルギー株式会社と、本社、国内営業拠点などの全使用電力を対象とした「グリーン電力証書」の購入契約を締結した、と発表した。
グリーン電力とは、風力、太陽光、バイオマス、水力や地熱などの再生可能エネルギーで作った電気のこと。グリーン電力証書とは、グリーン電力の「環境価値」を「証書」化して取引し、再生可能エネルギーの普及・拡大を支援するシステム。
日本自然エネルギーは、グリーン電力証書発行事業者の一つ。
年間消費電力量410万kWhの100%グリーン電力化
味の素は、グループ全体の再生可能エネルギー比率を2020年度に20%、2030年度に50%にすることを目標にしている。
2016年9月時点でのグループ全体の再生可能エネルギー比率は16%で、主にブラジル、タイ、ベトナムの海外の工場から排出されるサトウキビの搾りかすやもみ殻など、バイオマスを燃料としたエネルギー利用に限られている。
国内の再生可能エネルギーの使用は少ないため、初めて「グリーン電力証書」の購入を決定した。
「グリーン電力証書」の購入により、味の素が、沖縄県の製糖工場から発生するサトウキビの搾りかすを利用したバイオマス発電由来の再生可能エネルギーを使用した、とみなされる。
その結果2017年度より、味の素本社・研修センター・国内営業拠点5支社・沖縄味の素社・北海道味の素社の年間総消費電力量410万kWhの、100%グリーン電力化が実現する。
2030年度に再生可能エネルギー比率50%を実現
味の素は、今後、海外における「グリーン電力証書」制度の活用を検討し、バイオマスボイラーやバイオマスコジェネレーションシステムの導入・増設を行い、さらに省エネを推進することで、2030年度に再生可能エネルギー比率50%の実現を目指すという。
(画像は味の素HPより)

味の素株式会社のプレスリリース
https://www.ajinomoto.com/