燃料電池二輪車の市場性を確認
2017年3月21日、スズキ株式会社は、燃料電池二輪車「バーグマン フューエルセル」18台のナンバープレートを取得し、公道走行を開始すると発表した。
静岡県と福岡県などに設置されている水素ステーションにおいて水素を充填しながら公道を走行し、燃料電池二輪車の市場性を確認する。
同社は、2006年より燃料電池二輪車の開発を始め、2016年8月に、「バーグマン フューエルセル」の車両型式認定を受けた。
バーグマン フューエルセルの概要
同二輪車は、街乗りに適したスクーターをベースにした、これまでと同様のスタイルで、乗車定員2名、車両重量199kg、全長2,95mm・全幅740mm・全高1,365mmである。
強制空冷式の固体高分子型燃料電池は、モーターを駆動する主電力用で、定格出力は3.5kWである。また、加速時にアシストし、モーターの回生電力を回収して燃費を向上させる、リチウムイオン二次電池も搭載している。
リヤホイールに内蔵された高出力インホイールモーターは、最高出力4.5kW/7,650rpm・最大トルク23Nm/1,870rpmで、時速60kmの定地走行では、1回の充填で航続距離120kmを達成している。なお、最高速度は時速75km。
また、圧縮水素を入れる燃料タンクはフレーム内に納められており、容量が10L、使用圧力が70MPaである。
(画像はプレスリリースより)

スズキ ニュースリリース
http://www.suzuki.co.jp/release/d/2016/0321/